2015年上半期ベスト25 一覧

アルバム単位の順位ではなく、アルバムもシングルも含めて、活動に単にグッときた人の順位です。

なるべく自分の興味ある広い範囲のジャンルを網羅しようと思ってリストにしてるんですが、ひとつの順位に複数のアーティストがいるって、それじゃあ順位つける意味あんまりないじゃんと思えたので、トップ10は複数にならないように気をつけました。

25. Ibeyi (French-Cuban), Leon Bridges (USA), Lily K. (USA)

気になった若い人たち。ピンとくるようなこないような、あやふやな感じだけど、今年起きた出来事を覚えておこうと思う仕分けの基準。

Ibeyi - Ghosts

Leon Bridges - Coming Home

Lili K. - Tommy

 

 

24. Madonna (USA)

この10年ぐらいアルバムが出る度にアルバム全体がヒット・シングルのデラックス・エディションという感じで、ヒット・シングルの裏側を考えるのが楽しい人。今作の曲が好きかっていうとそうでもない。

Madonna - Living For Love

Madonna - Ghosttown

Madonna - Bitch I'm Madonna ft. Nicki Minaj

 

 

23. syrup 16g (Japan), The Birthday (Japan)

今年耳に入った日本の男性ロック。

syrup16g - 冷たい掌

The Birthday -I KNOW

The Birthday -MOTHER

 

 

22. Kim Chiu (Philippines), Barbie Almalbis (Philippines), Angeline Quinto (Philippines), Raisa (Indonesia), Chelsea (Indonesia), Jannina W (Thailand), Chiara (Italy)

東南アジアポップス。ほかにくっつけようがなかったのでひとりだけイタリア。

KIM CHIU - Mr. Right

KIM CHIU - Darating Din

Barbie Almalbis - Run For Cover

ANGELINE QUINTO - Nag iisa Lang

Raisa - Jatuh Hati

Chelsea - Celebrate

พลอยชมพู (Jannina W) - ชักดิ้นชักงอ

Chiara - Straordinario

 

 

21. 泉まくら (Japan), Homecomings (Japan), 杏窪彌 (Japan), ピクソン (Japan)

日本のガールズ・ポップス。世界でこの国しかない珍種。

泉まくら - 明日を待っている

Homecomings - LEMON SOUNDS

杏窪彌(アンアミン)/ホっと茶のうた

ピクソン - 恋なんです(男の子篇)

 

 

20. Mbongwana Star (Congo), Cheikh Lo (Senegal), Boubacar Traore (Mali), Kasse Mady Diabate (Mali), Lindigo (Reunion), Omara Portuondo (Cuba), Abdullah Ibrahin (South Africa)

今年のアフリカ寄りのワールド・ミュージックとジャズ。去年出たことに気付かなかったものも。

Mbongwana Star - Malukayi (feat. Konono No.1)

Mbongwana Star - Kala

Cheikh Lo - Degg Gui (feat. Flavia Coelho & Fixi)

Boubacar Traoré - Hona

Kasse Mady Diabate - Simbo (live session)

Lindigo feat Fixi - Milé sèk milé

Omara Portuondo - Magia Negra

Abdullah Ibrahim - The Song is My Story


 

19. Kaniza (Uzbekistan), Munisa Rizayeva (Uzbekistan)

ウズベキスタン・ポップス。四つ打ちのリズムを崩していくとこうゆうリズムやメロディになるからかわからないけど、今年はこのリズムとメロディがすごくなじんだ。

Kaniza - Hiylalarim

Munisa Rizayeva - Yonar

 

 

18. Bob Dylan (USA), Jim O’Rourke (USA/Japan), The Waterboys (England), Boz Scaggs (USA), Brian Wilson (USA)

生きてるだけでありがたい。新譜が出るともっとありがたい。

Bob Dylan - Stay with Me

Jim O'Rourke - Friends With Benefits

The Waterboys - November Tale

Boz Scaggs - Last Tango on 16th Street

Brian Wilson performs "This Beautiful Day" and "The Last Song"

 

 

17. Avishai Cohen (Israel), Tigran Hamasyan (Armenia), Mahsa Vahdat (Iran)

中東寄りのワールド・ミュージックとジャズとその境界。

Avishai Cohen - Lost Tribe

Tigran Hamasyan - Entertain Me

Mahsa Vahdat - Zolf Bar Baad (Wind In Tresses)

 

 

16. Cassandra Wilson (USA), Jose James (USA), Bettye LaVette (USA), Robert Glasper Trio (USA)

Billie Holiday生誕100周年ということでトリビュート・アルバムを出した人たちと、彼女の音楽性やメッセージ性を受け継いでる人たち。

Cassandra Wilson - Strange Fruit

José James God Bless The Child

Bettye LaVette - Just Between You Me And The Wall You're A Fool

Robert Glasper - So Beautiful (Live At Capitol Studios)

 

 

15. Rhiannon Giddens (USA), Alabama Shakes (USA), Pops Staples (USA), Punch Brothers (USA)

アメリカの、R&Bやブルーグラス、ソウルといったジャンルでくくりにくい、アメリカーナの空気を感じられる人たち。

Rhiannon Giddens - Waterboy (David Letterman)

Alabama Shakes - Don't Wanna Fight

Pops Staples - No News Is Good News

Punch Brothers - Julep

 

14. Sonny Landreth (USA)

ニュー・アルバムからの素材がYouTubeにまだないけどもう出て、ラジオで聴いたらすごくよかった。ギターの音にノック・アウトされた。

 

 

13.強がりセンセーション (Japan), 気まぐれパンデミック (Japan), ラブアンドロイド (Japan), Fruitpochette (Japan), Fes☆Tive (Japan), 青山☆聖ハチャメチャハイスクール (Japan)

日本のガールズ・アイドル・グループつめあわせ。気まぐれパンデミックは知った時、直前に解散してたことを知ってショックだった。強がりセンセーションは同じ気まぐれパンデミックと事務所ということで知って、PVすらないけど個人的には大きな事件でした。

「アイドル戦国時代は終わった」という空気がこの1~2年あるけど、シーンとしてはまだ楽しいです。

強がりセンセーション - センサーはセンター 2015ver.

気まぐれパンデミック - 気まぐれSTAND UP☆

ラブアンドロイド - 0%になるの

FRUITPOCHETTE - 蒼天-Paradox-

FES☆TIVE - お祭りヒーロー

青山☆聖ハチャメチャハイスクール(メチャハイ) - BEYOND THE DARKNESS

 


12. Bjork (Iceland), Noel Gallagher’s High Flying Birds (England), Asian Dub Foundation (England)

それなりに長いキャリアになってきた人たちのそれぞれに自分の「音」を求めてジタバタして、その結果それぞれに「自分の音」の最新版をきっちり提示してくるすごい人たち。

Björk - lionsong

Noel Gallagher's High Flying Birds - Ballad Of The Mighty I

Asian Dub Foundation Ft NAGA - ZIG ZAG NATION

 

 

11. Kendrick Lamar (USA)

ポップ・ミュージック・シーンにおいて今年最大の話題のひとつ。とはいえ、英語ができないふがいなさとヒップ・ホップへの自分なりの距離感ゆえに聴いてすぐにドカ~ン!!とくるかというとそうではないのでこの一。

いわゆる自分には理解力が足りないけど、だからといって切り捨てるのもどうかってゆうことに自分の中でよく迷う人。

あまりにもアメリカのチャートの音との親和性に疲れてしまったり、歌詞の日本語訳をわからないとなんでそんなに大きな事件として騒がれてるのか理解できないという点で、自分の生活には音楽的になくてもいいけれども、アメリカやイギリスのポップ・ミュージックへの関心をつなぎとめてくれる表現。

Kendrick Lamar - i

Kendrick Lamar - King Kunta



10. Van Morrison (Northern Ireland)

メロディも歌詞もいいものをいくらでも作れるけど、それを作品としてまとめる企画まで自分でやりきる態度と行動力が思いっきりパンクで、そのエネルギーを作品のクオリティに反映できる音楽超人。

Van Morrison, Mavis Staples - If I Ever Needed Someone 

Van Morrison, Gregory Porter - The Eternal Kansas City

Van Morrison, Steve Winwood - Fire In The Belly

 

 

09. 絵恋 (Japan)

自分のカルト魂に思いっきり火を点ける放火魔。かなり電波なメロディ・ラインと変な歌詞の徹底したカルトさ。そしてライヴもカルト。あまりにカルト過ぎて1位でもいいぐらいだけど、どれぐらいのポジションがいいのか自分でもよくわからない。もしかしたら年末には1位になってるかも。劇薬音楽。

絵恋 - あなたも私も悪代官

↑新曲のこの曲がライヴだと↓こうなる。説明が続きますが、歌が始まるのは2分40秒過ぎから。とにかく客に要求される要素が多い。

あなたも私も悪代官マスター講座

そしてあの有名なメロディもこうなる。

絵恋 - アルルの女

 

 

08. D’Angelo (USA)

アルバム自体は去年出たものだけど、日本でのリリースは今年なので今年の順位に組み込みました。

去年の年末にいきなり巻き起こったそんなに音楽的にピンとくるかというと、実はそうでもなく、割と普通な感じ。

とはいえ同じ曲を聴いてて嫌にはならずに、楽器の音が押しつけがましくなく、忘れようと思えばメロディを頭から捨てられるよさにすごくひかれました。

ラジオでかかる強力なフックのメロディ・ラインのポップ・ミュージックとは逆の方向性だけど、ラジオでかかってほしいポップ・ミュージックとしてすごく好き。

D'Angelo and The Vanguard - Betray My Heart

D'Angelo and The Vanguard - Prayer

 

 

07. The Smashing Pumpkins (USA)

これも去年の年末に出た作品。この方向性が好き。一時期全然違う音作りで、それは売上はよかったけど評価は低く、個人的にも全然ピンときてなかったけど、今作はその逆で、評価はそこそこだけど全然売れなかったらしい。 

Smashing Pumpkins - Being Beige

The Smashing Pumpkins - Drum + Fife

 

 

06. Songhoy Blues (Mali)

去年最初に聴いた時はそんなにピンときてなかったけど、ラジオでかかってるのを聴いたらものすごくかっこよくてずっこけた。ギターの音とグルーヴの組み合わせが好き。

Songhoy Blues - Al Hassidi Terei

Songhoy Blues - Soubour (live performance)



05. Aikatsu ☆ Stars! (Japan)

名曲の乱れ打ちだった。アニメのお話も相変わらずよかった。最初は11位くらいでいいかなと思ってたけど、「それじゃあダメだ。年間10位以内には入れたい」と思って、Kendrick Lamarと順位を入れ替えました。

もな・ななせ from AIKATSU☆STARS! - チュチュ・バレリーナ

みほ・みき from AIKATSU☆STARS! - Chica×Chica

かな・るか from AIKATSU☆STARS! - ハローニューワールド



04. Fatoumata Diawara & Roberto Fonseca (Mali, Cuba)

Fatoumata Diawaraの歌と音楽が超強力なバンドを従えることによって本来あるべきかたちで届いたような感じで、もしかしたらデビューの「Fatou」はなにかの都合で不本意でああゆうものになったんじゃないかと思うぐらいすごい。でもあれはあれでとてもよかったけど。

Fatoumata Diawara & Roberto Fonseca - Sowa

Roberto Fonseca & Fatoumata Diawara - Mandela



03. Muse (England)

最初は1位でもいいかなと思ったけど、世界的にすごいもりあがってるみたいだから、別に1位じゃなくていいやと思ってこの位置。

久しぶりに素直にいいと思える作品だったけど、あまり下に下げると自分に嘘ついてる感じになるのでかなり悩む。とにかく年間トップ10に入るくらいよかったと思うくらいには好き。

Muse - Mercy

Muse - Dead Inside



02. minakumari (Japan)

シタールを弾く日本の女性シンガー・ソングライター。アンビエントのようでもあり、シタールで日本のガールズ・ポップスをやること自体が実験音楽のような感じでもあり、そもそもこの声とシタールの組み合わせ自体が事故みたいな感じなので、なにをやっても実験的に聞こえる。

でも聞き流せるし、聴き入ることもできるしで、演奏してる側も聴く側もすごく自由度が高いと思う。

minakumari - Prakash

minakumari(ミナクマリ)3rdアルバム「Meena」全曲ダイジェスト



01. Bassekou Kouyate & Ngoni Ba (Mali)

サウンド自体は前作で完全にできあがってしまってるので、そこから広げようがないような気もしたものの、別に新しいことをやらなくても、唯一無二のかっこよかがあるせいで、どうしようもない。

Bassekou Kouyaté & Ngoni Ba - Siran Fen